理学療法士は、寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くといった基本的動作の回復を援助する仕事です。
患者様の価値観、希望を考慮しつつ、問題点を見つけ、その問題に対して治療していきます。
そのためには、専門的で高度な知識・技術を有することも重要ですが、何よりも「患者様のために!!」という、強い気持ちをもつことが必要です。
難易度の高い学習もありますが、障がいのある患者様に治療を提供し、自立した生活を可能にする社会的責任と使命、そして実現できた時の喜びを持った職業、それが理学療法士と言えます。
理学療法士の仕事は、医療施設、介護施設、福祉施設、療育施設、スポーツ現場など多岐にわたります。
授業は教えてもらうだけの受け身の授業ではなく、能動的な学びを増やせるよう、実技や体験授業を数多く取り入れ実施しています。自ら行動していくことで積極的に学習していく習慣を身につけ、学生自身に学ぶことの大切さを伝えることで確かな学力を得ることができます。
放課後の時間など他学年の学生同士が、自主的に集まって勉強会を行っています。勉強会の内容は下級生の質問に対して上級生が説明したり、上級生が講義を行ったりとさまざまで、学年を超えて交流することでコミュニケーション能力が身につき 、またお互いの理解がより深まります。
4年間の実習の流れ
1年次
夏休み期間を利用し、病院や施設で3日間の実習を行います。
現場でのリハビリテーション及び介護の役割と機能の実際を体験することで、社会人としての基本的心構えを身につけ、コミュニケーション能力を高めると共に、他職種との連携を把握します。
2年次
岡山大学医学部のご協力の下、実習を行います。人体の構造を知る機会であり、ヒトの「個」を知り、医療人としての使命を知る実習です。さらなる学修への動機づけとして貴重な経験となります。
3年次
夏休み期間を利用し、病院や施設で3週間の実習を行います。学内で学習した知識、技術を応用し、患者さまに対する検査・測定を行い、問題点を抽出し、それぞれに対応した治療プログラムを立案できる力を身につけます。
4年次
病院で8週間の実習を2回行います。
病気や障がいのある方々を通して、評価、治療計画の立案、治療方法の実施等の一貫した治療行為及び情報収集の技法等を修得します。またチームワーキング、セラピストとしての役割、責任感を体験すると共に今後の進路や研究課題等を検討する機会となります。
※平成30年度からの病院実習は、8週間になりました。
スポーツによって障がいとなった部分を把握し、評価から治療までの手法を講義と演習を通して学修します。
近年、理学療法士がプロスポーツ選手のトレーナーとして注目されています。
内部障がいとは、特に心臓と肺の病気を総称して言います。
心不全や慢性閉塞性肺疾患などの病態を把握し、評価から治療までの手法を講義と演習を通して学んでいきます。
人が生まれて、12ヶ月で歩くまでの正常発達を基本として、周産期に問題が生じた子ども、ならびに成人を専門的に理解し、援助することを学修します。
理学療法の専門的治療手段のひとつです。
温熱・寒冷・牽引・電気・水・光線などの物理的な方法で治療を行うことを座学と実技を通して学習していきます。
理学療法の治療手技を講義・実技を通して学びます。
関節の動かし方、筋力をつける方法など様々です。
それぞれの症状にあった治療方法を選択し、科学的根拠に基づいて学修します。
脳卒中をメインとした脳の病気を理解し、評価から治療までの手法を座学と実技を通して学習します。身体の機能や動作回復を促すなど、理学療法分野で携わることが多い疾患です。
「運動器」とは、骨、関節、筋肉、靱帯、神経といった人間の体の動きを担当する組織・器官のことです。
何らかの原因によって障害がおこった運動器について、講義と実技を通して評価から治療までの手法を学習します。
関節角度、筋力、感覚、バランスなどの検査を、講義と実技を通して学修します。
治療の効果判定をする上で必要不可欠です。
人間動作を観察し、正常な状態、また疾患のある状態を理解し、その原因が何であるのかをみつけていきます。
特に寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行をメインに観察し、分析する力を身につけていきます。
学科 | 募集人員 | 修業年限 |
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理学療法学科 | 40名(男・女) | 4年 |
令和5年4月
学科 | 資格 | 目標とする主な職業 |
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理学療法学科 |
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理学療法士 |