その人らしく生きがいをもって生活できるように、作業療法士は、身体や精神に障がいのある方、またはそれが予測される人に対し、作業活動を通して日常生活に必要な能力の回復をサポートする仕事です。
子どもなら就学に向けて、主婦(夫)なら家事が出来るように、お勤めの人なら仕事復帰が出来るように、心とからだの両面から治療や指導を行っていきます。
本校では段階を追って学習を深め、患者様一人ひとりの障がいの程度や社会復帰に向けて幅広い知識と技術を修得します。
作業療法士としての活躍の場は、医療施設、介護施設、児童施設、在宅、福祉、教育など多岐にわたります。
・1年次に基礎を学習し、2年次以降により専門的な学習をすることで、幅広い障害領域の作業療法を学び、職業人としての知識、技術を習得していきます。
・毎月、全学年合同テストを実施し、苦手分野を分析することで、基礎学力の定着を図ります。
・実習が豊富であり、座学と実学を同時に学ぶことにより、質の高い実践力、適応力を身につけていきます。
・学年の垣根を超えて教え合う環境により、協調性を養い、一人ひとりが人間的に成長できる4年間になります。
4年間の実習の流れ
1年次
夏休み期間を利用し、病院や施設で5日間の実習を行います。 現場でのリハビリテーション及び介護の役割と機能の実際を体験することで、社会人としての基本的心構えを身につけ、コミュニケーション能力を高めると共に、他職種との連携を把握します。
2年次
3年次の臨床評価実習を円滑に出来るよう、春休み期間に5日間の実習を行います。作業療法士が行う分野の業務を理解し、チーム医療の重要性を考える力を身につけます。患者さまに対する検査・測定の一部を行える力を身につけます。
岡山大学医学部にご協力の下、実習を行います。人体の構造を知る機会であり、ヒトの「個」を知り、医療人としての使命を知る実習です。さらなる学修への動機づけとして貴重な経験となります。
3年次
夏休み期間を利用し、病院や施設で3週間の実習を行います。 学内で学習した知識、技術を応用し、患者さまに対する検査・測定を行い、問題点を抽出し、それに対応した治療プログラムを立案できる力を身につけます。
4年次
病院で8週間の実習を2回行います。
病気や障がいのある方々と関わり、治療計画の立案、治療方法の実施等の一貫した治療行為及び情報収集の技法等を修得します。またチームワーキング、セラピストとしての役割、責任感を体験すると共に今後の進路や研究課題等を検討する機会となります。
※平成30年度からの病院実習は、8週間になりました。
陶芸・革細工・籐細工・タイルモザイク・七宝焼き・マクラメなどの作業活動を実際に体験します。
作品を仕上げる達成感を味わい、作業分析をおこなうことで、治療につなげていきます。
身体や心理面に問題を抱えた子ども達を理解するための評価方法や治療方法について学修します。
乳幼児から障がいを抱えて成人になった方までと対象が幅広いため、障がいの特徴に応じた専門的アプローチの方法を学ぶことが重要になってきます。
運動療法や薬物療法・食事療法・患者教育・日常生活の指導などを行うことで、心臓や呼吸、腎臓などの働きが悪くなり、活動的な生活が営めなくなった患者さまに、もとの日常生活が送れるよう支援していきます。
運動の能力や身体の機能を、作業療法活動を通じて早期に回復し、
日常生活の質を向上させます。骨や筋肉、靭帯などのけがや、特に「手の外科治療」で重要な役割を果たします。
脳血管の障がいにより、手足の麻痺や言葉の障がいなどの後遺症がでます。
脳の血管、脳の循環の特徴について学び、この障がいがどのように日常生活に影響を与えるかを講義やグループワークなどで学修していきます。
支援を必要とする患者さまとの関わりを通じて、生活や行動様式について学修していきます。
また、患者さまの主体性を引きだすことを目的とし、レクリエーションを計画・実施していきます。
病院や施設内での診療を想定し、学内において実践的な技術を身につけます。
学生相互の実習(ロールプレイ)や模擬患者などを用いて、医療職としてのふさわしい態度と作業療法の基本的な知識・技術を身につけます。
人間の基本的な日常生活を理解することで、障がいに伴うさまざまな問題を分析、それぞれの問題解決方法を考えます。
そして、適切な誘導方法・指導方法・代償手段を学びます。
精神疾患を抱えた患者さまを理解するための評価と手段について学修します。
精神疾患の病気の成り立ちや、行動の特徴を踏まえて、どんな治療方法が必要か、地域で生活するためにはどんな支援が必要かを学びます。
学科 | 募集人員 | 修業年限 |
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作業療法学科 | 40名(男・女) | 4年 |
令和5年4月
学科 | 資格 | 目標とする主な職業 |
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作業療法学科 |
|
作業療法士 |